上司への年賀状は出して損にならない
社会人として上を目指すなら、人間関係に気を配ることです。おべっかやへつらいではなく、一般に浸透した儀礼はおろそかにせず、できる限り対応しておきましょう。
仮に受け取る上司が「年賀状などバカバカしい」と思うタイプであっても、むしろ、そうしたタイプほど、案外うれしく感じていたりするもの。
元旦に部下から届く年賀状は上司にとって細やかな勲章です。上司がくつろいでいる正月に、自分の人となりをアピールできる小さなチャンスだと思って、心を込めた年賀状を作りましょう。
何の役にも立たない可能性もあるけど、出しといて損にはなりません。
上司への年賀状はどう書く?
職場の目上の相手、まして上司に送る年賀状は尊敬語・謙譲語の使い分けに四苦八苦しそうですが、それより、ヤル気、前向きな姿勢を素直に表現した一言を添える方がポイントは高いでしょう。
書く内容は
「旧年中の指導に対するお礼」
「仕事への情熱や、目標に向かって努力する決意の表明」
「引き続いての指導や、親身な教えを願う言葉」
「本人やご家族の健康・幸せを祈る言葉」
等です。
この中の青い文字の項目は年賀状の定型文を当てはめればOKですが、赤い文字の項目には自分自身のオリジナリティを効かせると更にいいですね。現在取り組んでいるプロジェクトに絡めてもいいし、達成したい数値を挙げてもいいかもしれません。コツは人間性の「可愛さ」をにじませること。大風呂敷を広げた後に軽くボケるとか、上司に「こいつめ」とニヤリとさせられたら成功。(うまくいきそうもなかったら、普通の当たり障りのない文章で。)
上司宛て年賀状の書き方マナー
年賀状の形式はすべてオーソドックスなスタイルにするのが賢明です。縦向き・縦書きでデザインは和風。相手の人柄にもよりますが、目立ち過ぎのイラストは避けた方が無難ですね。
上司への年賀状の書き方・出し方は、ほとんど一般的な年賀状マナーに準じます。ただ、以下のことには注意が必要です。
- 職場の上司への年賀状の宛先に部署名・役職名を入れない
- 上司が職場に対しても自宅住所を非公開にしているなら年賀状を送らない
得意先に送る年賀状とは異なり、職場の上司や先輩の自宅宛に送る場合は宛名に「◯◯部長」のような役職名を付けず、普通に「◯◯様」とします。決して「◯◯部長様」と書いたりしないこと。役職名自体が敬称で、敬称を2つ続けるのはマナー違反です。
個人情報保護の方針で職場に対しても自宅住所を公開しない規定があるなら無理に年賀状を送る必要はありません。年明けに出社して口頭で「おめでとうございます」と挨拶しましょう。
上司に送る年賀状の挨拶文・文例
昨春の入社以来 数々の御高配をいただきまして誠に有難うございました
本年も緊張感とヤル気を途切れさせることなく日々励む所存です
どうか引続いての御指導御鞭撻を宜しく御願い申し上げます
入社一年目は新鮮で刺激的な毎日で自分なりに多くを吸収できたような手応えを感じています
全ては親身な御指導のおかげと深く感謝しております
今後とも遠慮なくビシビシ鍛えていただきたく何卒宜しく御願い申し上げます
親身に御教授いただいたことが少しずつ身についてきた気がします
今年は更なる成果を目指して精進する所存ですので
引続き御指導賜りますよう何卒宜しくお願い致します
御家族皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
今年こそは自分の足でしっかり立ち一人前の戦力となるべく頑張ります
どうか今後ともご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます
御一家皆様の益々の御清栄を心よりお祈り致します