そもそも就職内定先に年賀状を送るべきか?
就職内定先への年賀状は一般に浸透した儀礼とまでは言えません。出す派より出さない派の方が多いはず。つまり、新入社員から届く年賀状は少数だということです。
数が多ければ、似たりよったりの文面を気にして読む人はいないかもしれません。でも、数少ない年賀状だと「今年の新人さんはどんなことを書いてきただろう」と興味を惹かれることでしょう。
大した手間じゃないし、無視されたところで失うものはありません。明確にメリットがあると認識されていない今だからこそ、出しておく価値ありです。
就職内定先への年賀状の宛名の書き方
就職内定先への年賀状はオフィスや店舗宛に送ります。宛名は、会社の場合「人事部御中」か「人事部部長 ○○○○様」が一般的。部署が人事部なのか総務部なのか判らないときは社名の後に「御中」を付けて送りましょう。お店などの場合はオーナー宛てか、「○○店御中」が無難なようです。
年賀状の宛名に社名を書くとき会社表記を略さない
これは就職内定先への年賀状に限らず、取引先への郵便など宛名に会社名を書く場合すべてに共通のマナーです。宛名に、株式会社を(株)、合同会社を(同)のように略して書くのは非礼に当たります。
就職内定先への年賀状に何を書くか?
まずは、自分が何者であるか名乗る必要があります。
例:「昨年 内定の通知を頂戴しました○○大学〇〇部の○○○○と申します」
内定をもらった喜び、感謝、緊張感などを率直に書きます。
例:「光栄と共に身の引き締まるような緊張も覚えております」
入社後の抱負、仕事への意欲などを書きます。
例:「入社の暁には御期待に応えられますよう全力で努める所存です」
内定先の発展を祈る定型文を書きます。
例:「貴社の益々の御発展を心よりお祈り致します」
「貴社」と「御社」どちらが正しい?
この2つはどちらも会社組織に対する敬語ですが、年賀状に書くときは「貴社」とします。
年賀状によらず文書に書くときは「貴社」です。「御社」は口頭のみで使う言葉です。
就職内定先に送る年賀状の文例
おかげをもちまして晴れ晴れした気持ちで正月を迎えることができました
入社の暁には一日も早く戦力となれますよう精進怠りなく励む所存でおります
貴社の更なる御盛栄と皆様の御健勝を衷心より御祈り申し上げます
貴社の内定を御通知いただき 光栄と共に身の引き締まるような緊張も覚えております
御期待に応えられますよう全力で努めますので何卒御指導を宜しく御願い申し上げます
貴社の益々の御発展を心よりお祈り致します
最高の技術を習得する場を与えられ 今から張り切った気持ちでいっぱいです
骨身を惜しまず勤めますので どうぞ宜しくお願い申し上げます
貴店の更なる御盛栄をお祈り致します