定型文の羅列だけでなく、年賀状に何か気の利いた一言を加えたい。でも、何をどう書いたらいいか分からない。そんな時にヒントになる短い例文です。
友達・親戚・上司・義実家・祖父母・取引先など宛先別に、結婚・出産・健康・ビジネスなど状況別に例文をリストアップしています。
目上の相手への年賀状・挨拶に使える一言
目上の人に送る年賀状には、やはりマナーの縛りがあるので、あまり弾けた表現は使えませんね。無難な言い回しを心がけましょう。
目上の人の健康を気遣う一言
いつまでもお健やかであられますよう祈念致します
いつまでもご壮健であられますように
時節柄 御身をお労り下さいませ
お身体を厭われて いつまでもお元気でいらして下さい
益々ご壮健であられることをお祈り申し上げます
ご健康をお祈りしております
御身お大切にお暮らし下さいませ
お体をお大事になさって下さい
くれぐれもご自愛下さいませ
「ご自愛ください」は相手の健康を気遣うのによく使われる言葉です。年賀状・暑中見舞い・寒中見舞いの決り文句ですね。何気なく使ってしまうフレーズ「ご自愛ください」の正しい使い方をまとめています。
「お大事になさって下さい」は体調不良の人、入院や怪我、手術後の人にかける敬語です。「お大事に」の正しい使い方は以下の記事にまとめています。
目上の人の病に言及した一言
病について年賀状に一言書き添えるときは、忌み言葉「病・苦など」を避けるように気を付けましょう。なるべく婉曲的な表現、ぼかした言い回しを使います。
一日も早い御平癒(ごへいゆ)をお祈り申し上げます
御平癒おめでとうございます
お元気なお姿を拝見できる日を心待ちにしております
手術の成功を伺い 胸を撫で下ろしております
どうかゆっくりとご静養なさって下さい
どうぞお大事になさって下さい
自分の健康・病についての一言
健康を第一に なんとか過ごしております
昨年はご心配をお掛けしましたが すっかり回復致しましたのでご安心下さい
昨年はしばらく療養を余儀なくされましたが 今は徐々に快方に向かっております
私は昨年より医療施設にて療養しております 皆様もどうぞお身体にお気をつけ下さいませ
未だ療養の日々ですが 気力の続く限り頑張って参ります
高齢ゆえ 思うに任せぬことが多くなりました
目上の相手へ感謝を伝える言葉
旧年中の御厚情に感謝致します
旧年中の御厚誼に深謝申し上げます
旧年中は一方ならぬ御高配に与り 感謝に堪えません
平素の御厚情に深く御礼申し上げます
目上の相手の発展や幸せを祈る一言
貴台にとりまして 盛栄の年となりますようお祈り致します
益々のご清祥をお祈り申し上げます
更なるご活躍を祈念致しております
御一家皆様の御清栄をお祈り申し上げます
貴台が輝ける一年となりますよう衷心よりお祈り致します
疎遠になっている相手への一言
ご無沙汰しております 変わらずお元気のことと拝察致します
長くお会いしておりませんが お変わりはございませんでしょうか
長期の御無音(ごぶいん)をお許し下さい
ここしばらく御無音に過ぎましたことをお詫び致します
久しくお会いできず 懐かしい思いでいっぱいです
久しくご無沙汰しておりますが 私共は変わりなく過ごしております
お会いする機会がございませんが 家族皆元気にしております
なかなか御目文字も叶いませんが 益々の御健勝をお祈りしております(注:御目文字=おめもじ は女性が使う言葉です)
なかなかお会いする機会に恵まれませんが どうかお達者でお暮らし下さい
結婚に関連する一言
ご報告が遅れましたが 昨秋 結婚致しました 夫婦共々宜しくお願い申し上げます
年頭のご挨拶に添えて 結婚致しましたことをご報告申し上げます
ご結婚の報に接し お二人の晴れやかな門出をお祝い申し上げます
出産に関連する一言
昨年 男(女)子を授かり 「子供の名前」と命名致しました
男(女)子が誕生し 我家はにぎやかになりました
お子様がご誕生された由 誠におめでとうございます
七五三に関連する一言
昨年は長女長男次女と七五三の揃い踏みとなり 感慨に浸る暇もない大騒ぎの一日でした
昨年は長女の七五三にお祝詞を賜り 誠にありがとうございまsた
上司への年賀状にこんな一言・ショート例文
年賀状になにか一言、気の利いた文章を加えたい、上司がふと心を留めるような一言を組み込みたい、ときのヒントになる短い例文です。
最高の仕事師に部下としてお仕えできて幸運です
いつか部長が乗る神輿(みこし)を担がせて下さい 足腰には自信があります
昨年はお荷物でした できれば今年も宜しくお願いします
日々研鑽(けんさん)を積んで参ります
チームの歯車の一つとして自分の持ち場をしっかり固めていきたいと存じます
恩師・先生への年賀状にこんな一言・ショート例文
年賀状に恩師へのお礼・感謝の一言を組み込みたい、先生への挨拶に何か喜ばれるような一言を添えたいときのヒントになる短い例文です。
先生の温かいお人柄に支えられた学生生活でした
御指導のおかげで社会人としてどうにか頑張っております
社会に出て数年を経て 今更ながら先生の御助言の深さに思い当たる日々です
先生から叱責されたことも懐かしく感じられます
折に触れてお言葉の数々を思い返しております
進路相談で親身に励ましていただき 本当にありがとうございました
御教授いただいたことを無にすることなく励むつもりです
子から親(両親・義実家)への年賀状にこんな一言・ショート例文
年賀状に両親・義理の両親への一言を組み込みたい、祖父母へ孫の成長ぶりなど喜ばれるような一言を添えたいときのヒントになる短い例文です。
子供たちは風邪一つ引かずに元気です みんなジイジとバアバに会えるのを楽しみにしています
仕事の区切りがついたら顔を見に帰ります
昨年のグラウンドゴルフの戦績はどうでしたか 家族で一度 大会に応援に行きたいと話しています
今年も懐かしい手料理を食べに帰ります
子供の名前がサッカーを始めました 運動神経が隔世遺伝してるといいんですが
親しい、気のおけない相手への年賀状・挨拶に使える一言
気兼ねのない挨拶ができる相手への年賀状なら、マナーの縛りはそれほどきつくないので自由に綴ることができます。とは言え、脱線しすぎは駄目。相手の不興を買うような無神経な言辞は慎みましょう。
友達や同僚の健康を気遣う一言
そろそろ体力勝負から切り替え時かも
周囲に気を遣うばかりじゃなく 自分のことも労ってね
人生の基本は健康! 元気なら何とかなるよ
お互い 健康にだけは気を付けましょう
今年は寒過ぎだから 風邪引かないように気を付けてね
友達や同僚の病に言及した一言
病について年賀状に一言書き添えるときは、たとえ親しい間柄であっても忌み言葉「病・苦など」を避けるように気を付けましょう。
退院おめでとう! 快気祝いを企画するから待っててね
元気なあなたと会える日を心待ちにしています
神様がくれた休日と思って ゆっくり静養してね
自分の健康・病についての一言
昨年はしばらく療養していました あなたもどうぞ身体に気をつけて下さいね
産後の激太り解消中です 餅も食べないつもり
友達や同僚へ感謝を伝える言葉
日頃の心遣いに心から感謝しています
いつもお世話を掛けています ほんとにどうも有難う
持つべきものは最高の友!・・・って心の底から思っています
友達や同僚の発展や幸せを祈る一言
日頃の努力が結実しますよう祈っています
あなたにとって幸多い一年となりますようお祈りしています
更なる飛躍を心から祈っています
長く会わない友だち・昔のクラスメイト・かつての同僚への一言
お久しぶり! 私のこと憶えていますか
長く会っていませんね お変わりありませんか
なかなか会えませんが 元気でやってますか
お元気ですか 卒業(退職・引っ越し)以来ですね
ものすごくお久しぶりですね 相変わらずですか
おひさ~!・・・って古い? 懐かしくなって◯◯年ぶりに使ってみたよ
ご無沙汰です! 人生にガツンとした変化はありましたか? ワタシはさっぱりです
ご無沙汰! あなたのことだから元気バリバリ? 私もなんとか生き抜いています
最後に会ってからだいぶ経っちゃいましたね 一度お互いの老けっぷりを確認してみたくない? ないよね
ビジネス関連で年賀状に書く一言
得意先や顧客への年賀状に組み込む決り文句の一言です。
得意先・顧客への年賀状・書き出しの言葉
貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます
平素より一方ならぬお引き立てを賜り衷心より御礼申し上げます
旧年中は格別なご愛顧を賜りまして誠にありがとうございました
日頃の御高配に対し 伏して感謝申し上げます
得意先・顧客への年賀状・結びの言葉
貴社の更なるご盛栄をお祈り申し上げます
本年も引き続いてお引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます
今後とも弊社を宜しくお願い申し上げます
貴社皆様の御健勝を心よりお祈り致します
自分の会社を指して「弊社」と書くか「当社」と書くか、相手先の会社を指して「貴社」と書くか「御社」と書くか、書き言葉・話し言葉の例文をあげて、詳しく解説しています。