目上にOK!「ご無沙汰しております」の意味・「ご無沙汰」の期間・一般とビジネスの例文

    目上にOK!「ご無沙汰しております」の意味・「ご無沙汰」の期間・一般とビジネスの例文
    長く会っていない親戚や恩師に宛てた年賀状・寒中見舞い・メール・その他の通信文書の書き出しに最適なフレーズは「ご無沙汰しております(ごぶさたしております)」です。
    ビジネスで一定期間付き合いが無かった取引先と連絡を取る際も、書き出しに迷ったら「ご無沙汰しております」にしておいて間違いはありません。
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    「ご無沙汰しております」とはどんな意味?

    沙汰(さた)」は判定・裁定という意味もありますが、この場合は、行為そのもの、「動き」「便り」など些細なコンタクトを引っくるめた意味の言葉です。「音沙汰(おとさた)」とほぼ同義ですね。

    「無沙汰(ぶさた)」は「沙汰が無い」ことですから「ちょっとした顔合わせも通信も無い」状態を指します。

    「ご無沙汰しております」とは「長い期間、お会いできず、連絡もできませんでした」という意味になり、言外にお詫びの気持ちをにじませています。

    「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」

    「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」は意味は同じですが、前述したように「ご無沙汰しております」には長く連絡を取らず、申し訳ありませんという気持ちが込められています。
    「お久しぶりです」または「お久しぶりでございます」よりも、「ご無沙汰しております」の方がより低姿勢で丁寧な印象を与えるため、目上の相手やビジネスの相手に使うならこちらが適切です。

    「ご無沙汰しております」の「ご無沙汰」の期間はどれくらい?

    どれだけの期間、連絡をしなければ「ご無沙汰」になるのか悩みますよね。

    これには特に決まりはありません。人それぞれ、感じ方の問題です。ただ、さすがに数日で「ご無沙汰」は変でしょう。

    2~3週間だとちょっと迷いますが、ユーモア混じりに「2週間のご無沙汰ですが、お変わりありませんか?」みたいな書き方なら問題ありません。

    数ヶ月の期間を経れば、これはもう十分に「ご無沙汰」と考えていいと思います。
    数年の期間に及べば、完璧に「ご無沙汰」。「大変ご無沙汰致しております」と恐縮する度合いを強めて書いた方がいい期間です。

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    「ご無沙汰しております」と手紙やメールがきたら、返事はどう書く?

    手紙・メール・年賀状や季節のハガキに「ご無沙汰しております」と書かれていたら、通常「こちらこそご無沙汰しております」と返事の文書に書きます。

    ただし、返信の書き出しにいきなり書いてしまうと唐突過ぎるので、まず、手紙やメールをもらったことへのお礼から始めます。
    「ご連絡ありがとうございます」「お手紙ありがとうございます 嬉しく拝読致しました」など。

    続いて、「ご無沙汰」の返答を書きます。
    「こちらこそご無沙汰しております」「私の方こそご無沙汰しておりまして恐縮でございます」など。

    更に、連絡内容から推測される相手の状況に対して一言添えます。
    「お変わりなくお過ごしのご様子で安堵致しました」「ご家族皆様お元気そうでなによりです」など。

    「ご無沙汰しております」の言い換え・類語

    「ご無沙汰しております」を他の表現で言い換えたい、同じような意味の別の言葉を使いたいという人のための言い換え・類語一覧です。

    • 久しくご連絡申し上げず お許し下さい
    • 長らく不音(ぶいん)に打ち過ぎましたことをお詫び致します
    • 長い間お会いできず 気にかかっておりました
    • 長くお目にかかりませんが お変わりありませんか
    • 久しくご連絡も差し上げず 申し訳ございません
    • 最後にお目もじしてより長い年月が経ってしまいました
    • お久しぶりです なかなかお会いできませんが いかがお過ごしでしょうか
    • 月日が経つのは早いものです 皆様お変わりございませんでしょうか
    • お久しぶりでございます 長くお便りも差し上げず 失礼致しました
    • なかなかお会いする機会にも恵まれませんが お変わりなくお過ごしのことと存じます
    • しばらくご連絡できませんでしたが お元気でいらっしゃいますか
    • お元気ですか? ずいぶん会っていませんね
    • お懐かしゅうございます お元気でお過ごしですか?
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    「ご無沙汰しております」の手紙/メール・書き言葉の例文

    手紙・メール・年賀状・寒中見舞いなどの季節のハガキに書き込む「ご無沙汰しております」の文例です。

    一般の手紙/メール・書き言葉の例文

    • 久しくご無沙汰しております お変わりなくお過ごしでしょうか
    • 長らくご無沙汰致しまして お詫び申し上げます
    • ずいぶんとご無沙汰してしまいました 皆様お元気でいらっしゃいますか
    • すっかりご無沙汰しております お元気ですか?
    • ご無沙汰でございます 皆様つつがなくお過ごしのこととお慶び申し上げます
    • ご無沙汰して申し訳ありません いかがお過ごしですか?

    ビジネスの手紙/メール・書き言葉の例文

    • 大変ご無沙汰しております 貴社並び○○様には益々ご清栄のことと拝察致します
    • コロナ禍とは言え 長らくご無沙汰致しまして お詫びの申し上げようもございません
    • ご無沙汰しております 心にかかりながら雑事に紛れ ご連絡が滞った失礼をお許し下さい
    • 久しくご無沙汰致しましたが ○○様のご活躍は夙(つと)に拝聞しております
    • ご無沙汰致しております 弊社とのお取引をご再開いただきまして 誠にありがとうございます

    「ご無沙汰しております」の電話・話し言葉の例文

    電話でのやり取り、対面でのやり取りに使う「ご無沙汰しております」の話し言葉の文例です。

    一般の電話・話し言葉の例文

    • ご無沙汰しております、○○です。今、お電話よろしいでしょうか?
    • 大変ご無沙汰しておりますので、お忘れかと思いますが、私、○○です。
    • どうも、ご無沙汰しております。私、○○です。突然お電話差し上げてすみません。
    • ○○です。すっかりご無沙汰しちゃって、ごめんなさい。

    ビジネスの電話・話し言葉の例文

    • 私、以前、御社を担当させていただいた○○と申します。ご無沙汰致しております。その節は誠にお世話になりました。
    • ご無沙汰しております。○○社の○○でございます。突然のご連絡失礼いたします。
    • 数年前に○○の件で仕事をご一緒させていただいた○○です。どうも、ご無沙汰しております。

    まとめ

    「ご無沙汰しております」は、遠方の親戚や恩師、元上司など、会うことが少ない目上の人に出す年賀状に相応しい敬語です。ビジネスシーンでも頻繁に使われるフレーズなので、覚えておくと便利です。
    この一言の中に疎遠になっていることへの申し訳なさが込められているので、くだくだしくお詫びの言葉を連ねなくても相手に気持ちが伝わります。また、ビジネスで端的に要件を伝えたいときにも役立ちます。
    ビジネスやフォーマルな年賀状には「お久しぶりです」ではなく「ご無沙汰しております」を使うようお勧めします。